2025-07-06
今日はなんの日〔7月7日~7月20日〕※号外『罪と罰』タイムスケジュール※
◆作者:ヒョードル・ドストエフスキー◆掲載:1866年~◆主人公:ラスコーリニコフ ◆時代:1860年代半ばのペテルブルク
ラスコーリニコフ(主人公)は、学費が払えず大学の法学部を除籍となってしまった貧しい青年。
「社会に害をなす人間は殺されて当然」という考えに取り憑かれ、
貧富の差が激しい社会に不満を持ち、悪徳高利貸しの老女を殺害してしまう。
その当時(1860年半ば)皇帝による農奴解放令が発布され、農奴に移動や職業選択の自由が与えられ、貧しい農民たちは豊かさを求めて大都市へと押し寄せていった。
しかし成功する者はごくわずかで、多くの者は物乞いや娼婦となり、犯罪も急増していた。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
通りの暑さはひどいままだった。
おまけに息苦しく、ごみごみしていて、いたるところ石灰、木材、レンガ、ほこりだらけだ。
そして別荘を借りることのできないペテルブルグ人なら誰でも知っているあの特別な夏の悪臭──
こうしたもの全てが一斉に、そうでなくてもすでにかき乱されている若者の神経をぐらつかせて不快にした。
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「社会に害をなす人間は殺されて当然」という考えに取り憑かれ、
貧富の差が激しい社会に不満を持ち、悪徳高利貸しの老女を殺害してしまう。
その当時(1860年半ば)皇帝による農奴解放令が発布され、農奴に移動や職業選択の自由が与えられ、貧しい農民たちは豊かさを求めて大都市へと押し寄せていった。
しかし成功する者はごくわずかで、多くの者は物乞いや娼婦となり、犯罪も急増していた。
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通りの暑さはひどいままだった。
おまけに息苦しく、ごみごみしていて、いたるところ石灰、木材、レンガ、ほこりだらけだ。
そして別荘を借りることのできないペテルブルグ人なら誰でも知っているあの特別な夏の悪臭──
こうしたもの全てが一斉に、そうでなくてもすでにかき乱されている若者の神経をぐらつかせて不快にした。
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※第1部※◆7月7日(1日目)~7月9日(3日目)※第2部※ ◆7月10日(4日目)~7月14日(8日目)
※第1部※
◆7月7日(1日目)
①金貸し老女を殺す計画の下見で、金貸し老女の家を訪問をする
②その帰りの居酒屋で小役人マルメラードフと会う
◆7月8日(2日目)
①母から手紙が届く
②センナヤ広場で、金貸し老女の義理の妹リザヴェータが不在にする日時を偶然聞いてしまう
◆7月9日(3日目)
老女とリザヴェータ(老女の義妹)を殺害する
※第2部※
◆7月10日(4日目)
①家賃未払いの件で警察署に呼び出され、その場で卒倒する
②老女から奪った金品を隠し、親友ラズミーヒンを訪ねる
◆7月11日~13日(5~7日目)
意識不明で眠り続ける
◆7月14日(8日目)
①朝10時:意識が回復する
②夜:金貸し老女の家に行く
③マルメラードフ(小役人)が馬車に轢かれる
④娼婦ソーニャ(マルメラードフの娘)と出会う
⑤上京してきた母と妹ドゥーニャと再会する
※第3部※ ◆7月15日(9日目)※第4部※ ◆7月15日(9日目)続き~7月16日(10日目)
※第3部※
◆7月15日(9日目)
①予審判事ポルフィーリーを訪問し「犯罪論」について対決する
②老女殺しの夢をみる
③ドゥーニャ(妹)に言い寄る元の雇い主スヴィドリガイロフがラスコーリニコフのアパートに来る
※第4部※
◆7月15日(9日目)続き
④夜:母と3人で妹の婚約者ルージンに会う
⑤ソーニャ(娼婦)の家を訪問し聖書の一節「ラザロの復活」を朗読してもらう
◆7月16日(10日目)
①ポルフィーリー(予審判事)と「犯罪論」について再び対決
②ミコライ(ペンキ職人)が老女殺しを自首する
※第5部※ ◆7月16日(10日目)続き※第6部※◆7月17日(11日目)~7月20日(14日目)
※第5部※
◆7月16日(10日目)続き
③マルメラードフ(小役人)のお葬式に出席
④ソーニャ(娼婦)のアパートに行き、老女殺しを告白する
→「大地にづけを」
※第6部※
◆7月17日〜18日(11~12日目)
記憶が混濁する
◆7月19日(13日目)
①クレストフスキー島で目を覚ます
②ポルフィーリー(予審判事)と「犯罪論」について3度目の対決
→自首を勧められる
③スヴィドリガイロフ(妹の元雇い主)と料亭で話す
④ドゥーニャ(妹)にスヴィドリガイロフ(妹の元雇い主)がラスコーリニコフの老女殺しを暴露する
◆7月20日(14日目)
①スヴィドリガイロフ(妹の元雇い主)がピストル自殺をする
②母とドゥーニャ(妹)に別れを告げた後、ソーニャ(娼婦)のアパートへ行く
③センナヤ広場で「大地に口づけ」をして、警察に自首する
※エピローグ※
◆心神喪失による犯罪とみなされ、8年のシベリア流刑が言い渡された
ソーニャ(娼婦)は、刑務所のある村へ住みラスコーリニコフに会い続ける
◆刑期は残りあと7年
ラスコーリニコフの心に変化が起き始める
人間が、本当に悔い改めることは可能なのか